2017-07-18 「 ゲリラ 」 生活 短編 小説 自己満 ドアの開く音がする。玄関を見るとズブ濡れの彼女がヒールを脱いでいる。どうやらゲリラ豪雨にやられたらしい。僕は『おかえり、そのままお風呂に入りなよ』と言ってタオルを渡す。すると、 「その前におかえりのちゅーは?」と彼女は言う。白く透き通った肌にいつも違う濡れた髪、地味に香るシャンプーの匂いでやたらと色っぽい。僕はいつも通り『はいはい』と笑いながらキスをし、濡れた彼女を抱く。 あぁ。今日の君も素敵だ。